「しかしなぁ・・・。どうやって告白するんや?」
 昼休み、食堂。
 うどんをすすりながら啓介が聞いた。

 「それが問題だよなぁ・・・」
 佑也もうどんをすすりながら答える。

 「で、当の本人はどう告白したいの?」

 「え・・・?」
 英多のラーメンを食べている手がピタリと止まる。

 「どうって・・・。ねぇ・・・?」
 と、啓介を救いを求めるような目で見つめる。

 「オレに助けを求めんな。自分のことやろ」

 「お前さんざん告白しろってうるさかったくせに・・」

 「そんなん関係ないわ」
 英多に白い目で見られても全然平気なようで、啓介はうどんを食べる手を止めない。

 「手紙は嫌?」

 「うん、たぶん書けない・・・」

 「じゃあ直接言うしかないなぁ」

 「・・・・がんばるしかないってこと・・か」

 「そうや。がんばれ!」

 「啓介はうるさい」
 英多はまた啓介を白い目で見る。

 「応援したっとる友に言う台詞か、それが!?」

 「さっき関係ないとか言ってたでしょ」

 「・・・・・」


 「だからお前は何なの・・・?」
 佑也が言った。




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